タグ別アーカイブ:

手帳がある場合の運賃割引について

身体障害者と知的障害者は、全国ほとんどすべての公共交通機関における割引が導入されています。
しかし精神障害者に限っては、けっこう多くの公共交通機関で割引がいまだに導入されていません。
インターネットで別のことを調べている途中、運賃割引の早期導入を求めるということで、福岡県ではいろんな方々が陳情書などを各機関に提出されているという動きを知りました。

image

とても苦しんでいるようです。

別の陳情書より、交通に関する部分を抜粋。
まず、「障害者とは」から。

image

ふむふむ。
障害者基本法に、このように定義付けられています。
この2つから、「身体障害者や知的障害者と同じ位置付けであるにもかかわらず、精神障害者だけ除外されるのは差別的ではないか。」ということにもなります。
続いて、バスにおける、精神障害者の運賃割引の状況(昨年10月時点)です。

image

なるほど。
確かに格差が大きい。
あと、地域差がすごい。
長崎県にいると分かりづらいですが、九州全体をこのように見るだけでも、確かにこれでは導入を求める動きが起こる理由も分かります。
この表で九州全県を見ると、導入:非導入の比率は30:31で、ほぼ半分半分、微妙に半数未満ですね。
※鹿児島県の状況が変化し、現在は35:26となり、半数を超えました(後述参照)。

このうち、導入が進んでいる長崎県・熊本県・宮崎県の3県では、一般路線バスの100%が割引適用の対象となっています。
宮崎県は、宮交バスが1県の一般路線全線を独占的に管理・運行しているので、1社で全部です。

逆に、福岡県・大分県があまりにも少ないのが、なんだかかわいそうな気がします。
特に、大分県は皆無ですから、なおさらです。
福岡県は1社といっても、この1社は西鉄バスではなく、北九州市営バスだとか。
県内路線のほとんどを占める西鉄バスが導入していませんから、これはかなり大きいです。
代わりにもなりませんが、福岡市営地下鉄は導入しているとのことです。

佐賀県は、西鉄バスもそうですが、佐賀市営バスで導入されていないので、4社中3社(75%)となっているようです。
他の3社(昭和・祐徳・西肥)では導入されているとのことです。

鹿児島県では、この表では3社となっていますが、現在では8社導入(67%)に拡大されたそうです。

さて、加えて長崎県ではつい最近、鉄道2社(=島原鉄道・松浦鉄道)も、精神障害者が割引適用の対象に加わりました。
※長崎電気軌道は、すでに導入されています。
これで、(JRを除けば)長崎県の鉄道路線はいずれも、運賃割引が導入されたことが分かります。
昨年度までには見られなかった動きです。

さらに、多くのフェリーでも、精神障害者運賃割引が導入されているとのことですが、私たちのいる長崎県では、五島や壱岐・対馬へのフェリーも、割引の対象として挙がっております。

image

九州商船(株)(長崎~五島)のホームページでは、身体・知的・精神障害者共通の「乗船運賃割引申込書」を、PDFでダウンロードできます。

九州商船のホームページはこちら

乗船券を購入する際、必要な枚数を提出するとともに、手帳(の内側)も提示が必要です。
最近、私たちの教会では、五島に行く機会が開かれています。
なので、行ける信仰を持って、ダウンロード+プリントアウトしてきました。

実際に窓口へ提出するのは右半分のみですが、左半分の記入例をアップにすると、……

image

どこをどう記入するべきかが分かりやすく挙げられています。
特に、見落としやすい(記入漏れに気づきにくい)のは、左上の○付け(障害の種類)ですね。
また、介護者(付き添い者)が一緒に割引になるのは、この書面上部に括弧書きにあるとおり「障害者本人が第1種・第1級の場合のみ」であり、同時に「他の等級では障害者本人のみ割引」ということが分かり、さらに加えて「障害者本人と同一行程(旅程)の場合、かつ、障害者1人につき介護者は1人に限る」「手帳で、障害者本人が第1種・第1級であることを証明できる必要がある」ことは言うまでもありません。
介護者が同行しない場合や割引対象外となる場合、「介護者氏名及び年齢」は記入の必要はなさそうです。
ちなみに知的障害者の場合、A1・A2が第1種に該当するとされています(A1だけではありません)。

長崎バス発行のスマートカードを、自動割引精算に設定する際にも書面の記入・提出が必要ですが、そのような感じですね。

手帳をお持ちのご本人や、またご本人と関係のある方(特に、ご本人が第1種・A種・第1級の場合)は、よく利用する交通機関についてぜひ一度、よく調べてみてはいかがでしょうか。
自分は、それぞれどのようにニーズがあるのかは分かりません。
しかし各々でニーズに応じて、
「知らなかった!」
「実は損してた!」
「誤解してた……」
から、学んで用いていただけると、こちらとしても幸いに思います。